明治43年生まれ。国文学者・高橋龍雄を父に、子供13人のうちの11番目にうまれる。30代の頃、九州の博多に移り住んだ折、筑紫歌都子氏に箏の手ほどきを受ける。この時が箏との出会い。その後、東京にて宮城道雄に師事。箏曲七声楽院を創立してからは、古典や宮城道雄作品を後進に指導すると同時に独学で作曲や編曲活動も行い、40代から50代に多数の作品を生み出した。主な作品は、祈り、山の夕霧、千菊の栄、筑紫の桜、旅の鳥など。編曲では、童謡から日本歌曲、民謡など多数手がけている。2003年(93歳の時)に自分の作品集CD「祈り」、2008年に白寿記念CD「春を待つ日々」を発表し、本人もレコーディングに参加した。2009年2月1日に他界。99年の生涯、最後まで現役で箏を弾き続けた。